ウソだらけのプロレスブログ

ここに書いてあるのはすべて筆者の妄想です

新日本プロレスの未来を勝手に想像して記事にする同人的ブログ

2021年の内藤哲也と高橋ヒロム

2021年5月に開催されたBEST OF SUPER Jr。この年、事件が起こる。

第91代IWGPジュニアヘビー級チャンピオン高橋ヒロムは、このリーグ戦に王者として出場。そして両国国技館における決勝戦でライバルであるエルデスペラードから辛勝した。
2018年と2019年以来、3度目の優勝である。

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引用:バトルニュース

ヒロムの優勝が決まった瞬間、リングに駆けつけたのはEvil、BUSHI、SANADA、そして内藤哲也の面々。Los Ingobernables de Japónを昨年脱退した鷹木信悟は、解説席からその様子を見守る。

ヒロムがマイクを取った瞬間、場内は一瞬にして静まりかえった。
2020年の1.4東京ドーム大会でイニシャルKこと鬼神(獣心)サンダーライガーに打ち勝ち、その後石森太二との遺恨バトル、ドラゴンリーとの名勝負数え歌を繰り広げてきたヒロムが、この優勝を期に、どんなテーマを掲げるのか——他ユニットのファンであっても、気になるところであった。

大方の予想は、世紀の裏切りを見せた鷹木信悟とのシングル戦。直接の襲撃を受けた内藤哲也ほどではないにせよ、ヒロムにも相当なフラストレーションが溜まっていたと予想される。ここでヒロムが「鷹木!俺と勝負しろ!」とシャウトすれば、いよいよTIME BOMBの導火線に火が放たれる如く、両国国技館の歓声が大爆発する。

しかし、次の瞬間に起こったのは大歓声ではなくザワザワとしたどよめきだった。
ヒロムが手に持つマイクが、なんと奪い取られることとなる。

「ヒロム、優勝おめでとう。だがよ、俺はこの結末、認められねえな。ジュニアヘビー級チャンピオンベルト、挑戦させろ。エンセリオ!マ・ジ・で!」

2021年のBEST OF SUPER Jr。ヒロムは破竹の強さを見せていた。
圧倒的な熱量で白星を重ね、その時点で優勝は濃厚。しかし、5連勝のタイミングでついにヒロムに土をつかせたのは、同ユニットに所属し、2018年までタッグパートナーを組んでいたBUSHIだった。

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引用:競馬以外に好きなこと

優勝者にリーグ戦のなかで勝った選手が挑戦するのは珍しいことではない。むしろ定番のシチュエーションとも言える。
しかし、BUSHIとヒロムは同じLos Ingobernables de Japónに所属しているという点で、この挑戦表明は意外なものであった。通常、同ユニット内でのシングルマッチはリーグ戦、もしくは旗揚げ興行などで行われるスペシャシングルマッチでしか組まれない。
にもかかわらず、BUSHIがIWGPジュニアタッグに挑戦することは、前代未聞とも言えるだろう。

「BUSHIさん……その挑戦、受けた!もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、楽しませてくれよ……」

割れんばかりの大歓声のなかで、2021年のBEST OF SUPER Jrは幕を閉じた。

ヒロム vs BUSHO @大阪城ホール

そして迎えた大阪城ホールでのDOMINION。セミファイナルで組まれたヒロム vs BUSHIの試合は、大きな盛り上がりを見せる。
BUSHIのテクニカルなムーブに翻弄されるヒロムであったが、最後はタイムボムを炸裂させ20分に及ぶ死闘に勝利。最後はリング上で握手をする感動的な場面が繰り広げられた。

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引用:新日本プロレスニュース

しかし、その後突如としてマイクを手にしたヒロムから、驚くべき言葉が放たれる。

「ハァ、ハァ、ハァ……ライガーにも勝った……石森にも、ドラゴンリーにも……そして今日、BUSHIさんにも勝った……。次の挑戦者、俺に、この俺に……指名させろ……」 

 大歓声が上がる大阪城ホール。しかし次の瞬間、その歓声はさらに加熱する。

内藤哲也ぁぁぁぁぁ!俺とIWGPヘビーベルトをかけて!勝負しろぉぉぉぉ!」

ヒロムのIWGPヘビー級チャンピオンベルト挑戦

2021年1月4日に行われた東京ドーム大会。
そこで内藤哲也は、オカダカズチカからついにベルトを奪い取り、IWGPヘビー級チャンピオンとなっていた。その後、棚橋弘至飯伏幸太との防衛戦にも勝利。まさに敵なしの強さを誇っていた。
そんななかでの、ヒロムによるIWGPヘビー級ベルト挑戦表明。翌週に発売された週刊プロレスでのインタビューでは、こんな発言を残している。

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みちくさボンバイエ

「ヒロムが俺に挑戦するのはまったく構いませんよ。我々Los Ingobernables de Japónは、そもそも競い合うために一緒にいますからね。BUSHIがヒロムに挑戦したのだって、ごく自然なこと。ただ気になるのは、やっぱり会社の意向かな。新日本プロレスは伝統を重んじる団体ですからね。前代未踏をどれだけ許してくれるのか。その判断次第っすね。ただ俺としては、ヒロムとの真っ向勝負、ぜひぜひ楽しみたいと思っていますよ。もし新日本プロレスが、それを許してくれるのなら、ね」

ロスインゴ解体の危機勃発!?

内藤側としてはやる気十分。ファンの期待感も高まっている。新日本プロレスの決定はこの時点でまだだが、今やすべての話題はLos Ingobernables de Japónがさらっている状況と言えるだろう。
そんななかで飛び出したヒロムの発言が、さらにこの勢いをヒートアップさせた。

「俺は内藤哲也に必ず勝つ。あいつには2018年のBEST OF SUPER Jrでトロフィーさんを壊された恨みもあるしな。いろいろお世話にはなってきたけど、絶対に俺が勝つ!(中略)そして、万が一俺が負けるようなことがあれば、そのときは俺はLos Ingobernables de Japónを、抜けてやるよ」

ファンの心中は複雑だ。再び輝きを取り戻した「制御不能なカリスマ」に、このままIWGPヘビー級チャンピオンとして時代を創ってもらいたい。何より、ヒロムにLos Ingobernables de Japónから去ってほしくない。

しかし、「IWGPジュニアヘビー級ベルトを巻ながら、IWGPヘビー級ベルトに挑戦。その模様をゴールデンで放送し、そして勝つ」というヒロムの夢を叶えさせてあげたい。Los Ingobernables de Japónは、まさにターニングポイントを迎えていると言えるだろう。

だが、事はそう簡単には進まない。ヒロムと内藤のやり取りに割って入るレスラーがいた。鷹木信悟だ。

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引用:日刊SPA

「おいヒロム、ずいぶん楽しそうなことやってんな。だがよう、お前はまだ俺の挑戦を受けてねえだろ。内藤より先に、まずはこの鷹木信悟とのベルト防衛戦を受けてみろよ」 

果たして、ヒロムは鷹木の挑戦を受けるのか? そして、内藤へのIWGPヘビー級チャンピオンベルト挑戦は認められるのか。注目が集まる。